極悪非道の俺様野郎
「え・・・?」
私は目を大きく開けた。
「ほんと・・・?じゃあ何であんなこと・・・」
「和哉は佐奈ちゃんが俺みたいな男にひっかかるより、もっといい奴に幸せになってほしかったらしい・・・。アイツ、言ってきた」
「はっ・・・、何それっ・・・・」
「今は和哉、あれてるけどさ・・・。まだ、心ん中では佐奈ちゃんのこと思ってるんだよ」
「そんなっ・・・の・・・。ありえ・・・ふ・・・ない」
私は大泣き状態。
「あーもー!!!だから!!和哉はほんとに佐奈ちゃんのこと、好きなんだってば!!!!」
宏哉くんは黒い、綺麗な髪をクシャクシャっとかき上げ、大声で言った。