極悪非道の俺様野郎




「黙れバーカ!!」




「おめっ!!」






私はしつこいな・・・と思ったんで、そろそろキレた。




「寄らないで。寄ると、どうなっても知んないよ?」



ちょっとクスッて笑って見せた。





「う・・・。もういいや。ま、とにかく座って?」




「・・・なに?」




私は意外に素直なこいつの態度を見て、近くにあったマットに座った。







「実はさー・・・」







そいつは今の女について話し出した。




こいつには年下の彼女がいるんだけど・・・。







こいつはその子に何にも出来なくて、手を繋ぐ事すらキスをする事すらできなくて・・・。




< 97 / 231 >

この作品をシェア

pagetop