極悪非道の俺様野郎
「黙れバーカ!!」
「おめっ!!」
私はしつこいな・・・と思ったんで、そろそろキレた。
「寄らないで。寄ると、どうなっても知んないよ?」
ちょっとクスッて笑って見せた。
「う・・・。もういいや。ま、とにかく座って?」
「・・・なに?」
私は意外に素直なこいつの態度を見て、近くにあったマットに座った。
「実はさー・・・」
そいつは今の女について話し出した。
こいつには年下の彼女がいるんだけど・・・。
こいつはその子に何にも出来なくて、手を繋ぐ事すらキスをする事すらできなくて・・・。