いちごケーキ

離れた気持ち

そんなとき、3年になりもう2ヶ月が経とうとしていた。
蒸し暑い季節が近づいてきた。
相変わらず5組は楽しい。
意外なことに海たちは別れてしまった。
後悔はしていないらしい。
熟年カップルだったから、驚いたけど海が後悔してないなら納得した。
あたしたちといえば、何の進展もないまま、ゆっくり付き合っていた。
喧嘩の数もだんだんと減り、お互いにお互いが冷たいときがあっても、気にならなくなった。
気にならなくなってしまった自分が怖い。
優太に気持ちがなくなってしまったんじゃないかと、疑ってしまう。
でもまだドキドキ感はあるし、半年近く付き合ってるせいだと思った。
相変わらず、メールにハートはない。
それも全く気にならなくなった。
お互いにお互いが気を使わなくていいから楽だった。
「なあ、愛?」
隣から話しかけてくる、海。
席変えをして、海美穂真也みんな近くなった。
「ん〜?」
「外見てみ。」
あたしはグランドを覗いた。
優太のクラスが体育をやっていた。
いつものことなのに、いちいち報告なんて何でだろ。
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