いちごケーキ
あまり気にせず体育の授業を見ていた。
あれ…?優太、女の子とずっと一緒にいる。
ムカッとした。
近づきすぎじゃない?
しかも何あれ、いちゃついてんじゃん。
「妬いた…?」
海が聞いてきた。
「ま、まさか。」
あたしは苦笑いした。
「……。」
海はちょっと赤くなり、不機嫌な顔をした。
「海怒ってんの?」
「だってよー。」
「海分かりやすすぎだよ〜(笑)」
美穂は笑いながら言った。
「お前出過ぎ。」
真也も言った。
あたしには何のことか理解出来なかった。
「なー、愛…。」
「ん〜?」
「やっぱ…何もねぇ…。」
海はまた赤い顔になった。
「何それ(笑)」
「うっせ〜よっ!」
海はあたしにデコピンした。
「いったー!海のバーカ!」
あたしはムスッとした。
「その顔妬くわー…。」
「何か言った?」
「何もねーよっ!」
「変な海〜(笑)」
「うっせ…。」
「も〜優太ぁ!」
グランドから聞こえる声。
優太ふざけてんの?
あーあ…。
あのこに気持ちいっちゃったかなぁ?
「はぁ…。」
「……。」
海はそんな愛の顔に胸を痛めていた。
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