いちごケーキ
「これは…まじでやべーって…。」
真也はヤバそうな顔をしてる。
「真也ぁ…!何がしたいの?」
あたしは美穂の携帯を取った。
『ゆかちーん
結婚しような?
気持ちかった〜』
…最後の一文に目が止まった。
「真也…。」
あたしの声がいつもより低かった。
「…はい。」
「お前…ヤったわけ?」
あたしの言葉に海の顔が変わった。
「まじかよ…?」
「なぁー?何してんだよ!?
美穂いんのに何他の奴とヤってんだよ?!」
あたしは真也の胸ぐらを掴んだ。
「…。」
真也は無言だった。
「許されると思ってんのか?なぁ?
美穂だってな、ちょっと遊ぶぐれぇなら許してた。
でもさ、ヤったって。
最後までいってんじゃねーよ!!今までだって最低だったけど、今は何よりもやっちゃいけねーことだろ??
頭イカれてんじゃねーの?
ふざけんのもいい加減にしろよ!!」
あたしは机を蹴った。
「言ってい?」
真也が口を開いた。
「美穂、ヤらせてくんねーもん。」
「てっめぇ!」
海が真也を殴った。
「海っ…!」
あたしはびっくりした。
美穂はずっと泣いている。
「まじで見損なった。お前ふざけんなよ?!」
真也は教室から出て行った。
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