いちごケーキ
すぐに来ちゃった…、放課後の時間。
「愛ー!今日は優太くんと?」
「あ、うん!じゃあね?」
「ばいばーい!」
「おい。」
美穂とバイバイした後、海に手を掴まれた。
「んっ?」
きっとあたしの顔は泣きそうだったはず。
「…バイバイ。」
「うん!」
海はあたしの手を離した。
あたしは走って下駄箱に行った。

「よっ。」
いつもと変わらない優太。
一緒に帰るのも今日が最後だね。
心でそう言いながら、あたしたちは歩き始めた。


向かった先は、いつも一緒に行った喫茶店。
てかあたしと美穂の溜まり場でもあるかな?
「話ってなに?」
席に着くなり、聞いてきた優太。
「別れよっか。」
「え、何で?」
「優太、あたし好きじゃないでしょ?」
「…気付いてた?」
あーあ。ほんとだったんだ。
ちょっとは期待してたのにな…。
「うん。だから終わろ。」
「まじで好きだったって。でも、愛はあいつと一緒に居すぎ。
だから俺、寂しくなって他の子と遊んでた。」
「遊んでたの知ってるよ」
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