いちごケーキ
二章

ヤキモチ

あたしたちが別れて1週間が経った。
たいぶ忘れることが出来た。
海が支えてくれるから、余計に忘れることできた。
修学旅行の日が近づいてきた。
あたしたちは大阪に行くことになった。


「早く行きて〜!」
海が叫ぶ。
「ほんと。」
美穂も言った。
「四人でUSJまわろ?」
真也の言葉に
「賛成〜!」
三人の声が揃った。
「愛、元気?」
海が聞いてきた。
「いつも元気だし。」
「良かった…!」
この無邪気な海の笑顔大好き。
「途中から二人でまわりたい。」
海が真剣な顔をして言った。
「まわろっか?」
「やった〜!」
「喜びすぎだし…!」
「うっせー!」
「バカ海☆」
「俺は天才です!」
「そーゆーのがバカなのです!」
「天才です!」
こんなバカやってたら、ほんと楽しい。
海はいい人。
モテるのに彼女作んないんだよね。
変な奴〜。
はやく行きたいなー!


『USJでさ、好きなキャラクターとかある?』
そのよる、海からメールがきた。
『エルモかな』
『分かった〜』
『何で?』
『秘密☆』
『あっそ!』
『分かるまで待っとけ』
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