いちごケーキ

好きすぎる気持ち

「綺麗っ…!」
やばい!超綺麗だし。
「ライトで目光ってる」
海があたしの目を見ながら言う。
「海もだよ〜!」
「まじで?」
何か嬉しくなる。
好きって気付く前と気付いてからじゃ、全然違うね。
「一緒に見たかったから、連れてきた。」
海が小さな声で言った。
「…ありがと。」
「おう…。」
ゆっくり時間が過ぎた。
パレードは可愛くて綺麗だった。
このまま時間が止まればいいのにな…。

「綺麗だったっ!」
「だな。」
「また…見よーね?」
「約束な?」
「うんっ!」
この約束守ってね…?
「もう戻んなきゃな。」
「だね…。」
あ、お土産渡さなきゃ…!
先に行こうとする海の裾を掴んだ。
「ん?」
優しい顔で振り向く海。
「はい…。」
あたしは海に渡した。
「あっ…ありがとな!」
海は嬉しそうだった。
良かったぁ〜!
「はい…。」
海もあたしに何か渡してきた。
「袋おっきくない?」
「開けて。」
あたしは袋を開けた。
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