いちごケーキ
「席最悪〜!」
放課後、美穂が怒り気味に言った。
「坂下と仲良くなってたじゃん?」
「超しつこいんだもん!でも、そんな嫌な奴じゃなかったよ?」
美穂はちょっと嬉しそうに言う。
「惚れた系〜…?」
「でも浮気性なんでしょ?」
「ま、分かんないじゃん?美穂は本気にさせたらいいわけだしさ!」
「だよね〜…。あ…!優太くん来てるよ。」
優太はあんまり目立たない男子。
てか…全く?
あたしと正反対な奴。
真面目だし委員長やってる。
こんなあたしとなんか釣り合わない優太。
他の子からは驚かれた。
でもそれなりにラブラブだったし、3ヶ月続いたからみんなはあたしたちに慣れていった。
「またスカート短い…!」
「だって〜!」
真面目な奴。
だけどあたしのために、バレないように携帯を持ってきてたまにしか返ってこないけどメールしてくれる。
そんな優太にきゅんとなる。
大好きな彼氏。

「お先〜!」
美穂は気を使ってくれた。
「ばいばーい!」
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