いちごケーキ
「なー、愛?」
授業中、後ろを向いてあたしの名前を呼ぶ海。
「ん?」
「携帯貸せ?」
あたしは不思議に思いながら、海に携帯を貸す。
海は前を向き、作業しはじめた。
すぐ後ろを向き、あたしに携帯を差し出した。
「んっ。メアド入れといた。今日、メールしてこいな?」
「あ、うん、ありがと。」

この日から、四人でいることが多くなった。
でも相変わらず、美穂たちはラブラブだった。
海も彼女にぞっこんなのがよく分かった。
でも海は優しい奴だった。
真也は浮気性を除いたらいい奴だった。

でも真也はちょくちょく浮気をするようになった。

「ちょっと?!真也何してんのよ!!」
真也の携帯を見て怒る、美穂。
「あ〜?何が?」
「何がじゃないよ!誰に愛してるとか送ってんのよっ!!」
その言葉を聞くと、あたしと海はため息をついた。
「何回目?この会話…。」
海が言った。
「真也バカじゃん。」
「また美穂許すわけ?」
「多分ね…。」
「俺まじで美穂だけだからな?」
「おかしいじゃんか!美穂だけなんなら、愛してるとか送んないでしょ?!」
美穂は声をあらげた。
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