いちごケーキ
「まだ3週間しか経ってないっしょ?だから不安になるんだってば!ちょっと揺らいだだけ。」
「ほんとに!?」
「おー。」
「ほんっとに!?信じていいの?」
「信じろ。ほら、消したから。」
真也は美穂に携帯を見せた。
「次はないからね?」
結局許す美穂。
「あのセリフも何回言ってんだよ?」
海が呆れた声で言った。
「聞きあきたよね。」


「バスケ好き〜!」
今日の体育はバスケ。
美穂はテンションが高かった。
「四人でなろーぜ。」
真也が言った。
「おう!」
海が答えた。
優太のクラスと一緒に体育。
あたしは気分がよかった。
優太のチームと対戦。
優太運動神経いいんだよなあ!
超かっこいいや!
「海ー!パスパス!」
真也が手を挙げる。
「行くぞー!」
海がボールを投げる。
「よっしゃ!」
優太がパスをカットする。
「もー、海何やってんの〜!」
あたしは海の肩を叩いた。
「わりーわりー。真也ごめんな〜?」
…あれ?
いま優太に睨まれた気がした。
その日からだった。
優太が冷たくなったのは。
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