addiction to you~想いが繋げる恋心~


「何にも思ってなかったのに」


ボソッと呟いた。


「僕等の事なんか何にも思ってなかったくせに!!」


大声で叫んだ。


その声に反応して両親が駆け寄ってきた。


母親が彗の肩を掴む。


「星が亡くなって悲しいのは判るけど…」


その手を払い除けた。


音が響くほど思いっきり。


今度は父親が肩を掴んだ。


「母さんに何てことするんだ!」

「あんた等の事を両親と思った事はない。今迄僕等を放置し育児を全て使用人に任せていた奴を両親とは呼ばない」


彗の目は異常なまでに冷たく冷え切っていた。


14の子がする目ではない。


葬式にはカメラを持ったマスコミも何人か来ている。


有名な会社の跡取りが亡くなったとなれば騒がないはずない。


その騒ぎにマスコミも駆け寄ってきた。







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