addiction to you~想いが繋げる恋心~
そして、現代に至る。
彗は今だに星の墓石にいた。
「もう行くね。大好きだよ、星」
静かにその場を離れた。
涙は見せない。
《彗》
誰かが彗を呼ぶ声がして振り返る。
だが、そこには誰も居ない。
あるのは星の墓石だけ。
「…星」
《ありがとう、頑張ってね》
また声が聞こえた。
その声はきっと彼女の…
彗は静かに微笑む。
「うん。頑張るよ」
再び聞こえるとは思わなかった彼女の声。
大好きな星。