addiction to you~想いが繋げる恋心~


鳳明が言うには、感情の機能が完全に削除されて使い物にならなくなった。


だけど、姫達はそれを信じなかった。


感情は人でも機械でも関係ないから。


「ちーっす」


その時、ある二人組が現れた。


煌紅と霧々。


最近は仕事で学校に来れない事が多かった二人だが、今日は二人共仕事がオフで寮でのんびりしていたらしい。


「お久し振りです」

「久し振りだね。姫はいつも可愛いな」


そう言った瞬間、煌紅の足を霧々が踏みつけた。


踏みつけた本人は煌紅の方を見ていない。


「霧々が一番だから!」

「俺は嘘が嫌いだ。何度も何度も同じ事を言って、止めた事ないだろ」


相変わらずの毒舌っぷり。


煌紅も煌紅だ。


一番と言いながら他の女の子に手を出そうとしているのだから。


霧々が信じなくなるのも当然。


「むーむー」


抱きつくが霧々は完全に無視。







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