addiction to you~想いが繋げる恋心~
煌紅を無視しながら霧々はクラウンを見つめた。
「超高性能アンドロイドか…」
見ただけでそう呟いた。
パッと見は人間と同じなのにアンドロイドに気付くとは。
「判るんですか?」
「コイツは有名なアンドロイドだ。テレビにだって出た事がある」
その言葉を聞いて皆は目を点にした。
有名なアンドロイドでテレビにも出た。
「本当ですか、それ」
「あぁ。名はクラウンだろ。それにコイツは1つだけ欠点がある」
名を教えていないのに知っていた。
そして、欠点とは。
「クラウンに欠点があるんですか?」
「気付いてるはずだ。コイツには感情がない」
データ障害により感情がないと思っていた。
しかし、それは違った。
元から感情がない。