addiction to you~想いが繋げる恋心~
絶対にクラウンをこの二人に渡してはいけない事が判る。
空気が張り詰める。
先に動いたのはドールだった。
手にした飛び道具を投げる。
だが、姫はそれを指で掴んだ。
それにはドールも少しは驚いた様だが表情は変わらない。
「こんな物を人に投げるとは…貴方達の創り主は余程乱暴な方なんですね」
姫のその言葉を聞いて、ドールとキティの目付きに変化があった。
ドールは武器を構え、キティも武器を手にした。
「主への侮辱は許さない」
「侮辱する者は排除する」
創り主である者を尊敬し護る。
彼等にとってそれは大切な事なのだろう。
「そこまでして尽くす理由は何です」
クラウンを捨てた人。
それが姫には許せなかった。
だから、二人が尽くす理由を知りたいと思う。