addiction to you~想いが繋げる恋心~
深く溜め息をついた。
「雨の日に外へ出るなと言ったのに…記憶のメモリーがおかしくなっているではありませんか…」
その時、ドールとキティが傍へ来た。
「…マスター申し訳ありません」
「クラウンを連れ戻せなくて…」
俯きながら謝る。
その姿は人そのもの。
キルも傍へ寄って来た。
「私は命令などしていません。貴方達はいつも私の為に動きすぎです」
学園長は二人の方を一切見ずにクラウンをいじり続けた。
ドールとキティは情けない顔をしている。
無表情だったはずなのに。
「貴女ガ主?」
「えぇ。それに、君は自分の名まで忘れたんですか?」