addiction to you~想いが繋げる恋心~
それを聞き、首を傾げる。
″クラウン″
覚えていた名。
なのに、名が違う。
「クラウンが名前じゃないんですか?」
「この子はリズム。リズム=クラウン」
本来の名。
今までのは苗字。
「キル」
そう呼ばれてキルは何かを手渡した。
「貴女は…」
「会うのは二度目ですね。私はキル=クラウン。リズムの妹です」
より人に近い。
アンドロイドなはずだが心がある。
これが完成体。
「…コレで良し」
手を離しリズムを見つめた。
リズムは目を閉じている。
「何が良いんですか」
「今、リズムの消えたデータを復元し新しいプログラムを加えました」