addiction to you~想いが繋げる恋心~
姫の笑顔は色んな人の心を癒す。
四葉寮の者達も大勢が癒された。
いなくてはならない存在。
最初の頃はそんな風には思わなかっただろう。
だけど、今は違う。
ジッと姫を見ていたので目線が合った。
「如何かしましたか?」
首を傾げる姿も愛らしく頬が熱くなるのを感じる。
これが惚れた弱みだろうか。
「何でもないッ!」
そっぽを向いてしまった緑を残念そうな目で見つめた。
その横顔に胸が少し高鳴った。
(…あれ?何で今心臓が…頬も熱いですし…風邪、ですかね?)
何処まで鈍感でいるつもりでしょうか。
自分の感情に未だ気付かない姫。