addiction to you~想いが繋げる恋心~
かすかに真白の手が震えていた。
「…んで…何で来たのさ!!捜すなって置手紙までしたのに、真冬を頼んだのに!!」
「で、だから何ですか」
その目は先程の真白以上に冷たく見えた。
誰でも見下すようなそんな目。
思わず姫は恐怖を感じさせられた。
「…貴女は真白くんの何ですか」
恐怖を感じながらも訊いた。
迎えに来たのは判る。
だけど、真白はその手を受け取らなかった。
「母親、ですかね」
「両親は亡くなったって…」
「まぁ、義理のですよ。真白は私の養子です」
義理の母親。
極道の息子を普通は養子にするだろうか。
知っていなかったとしてもこんなに冷めた目をした子供を気味悪がらないか。