addiction to you~想いが繋げる恋心~
何しに此処へ来たのだろう。
遊びに来たならそこまで言い難そうにはしないはず。
「来るのが早かったね、話は聞いてるよ。どうぞ上がって」
家に招き入れる。
だが、何の事だが姫には判らない。
「如何いう事ですか?」
「頼まれたんだ。しばらく子供達を預かってくれないかって」
真白の後ろには少し小さい女の子がいた。
右側の髪一束をみつあみにしている。
この子が妹だろう。
「預かる!?」
「大事な用事があって日本を離れなくちゃいけないから二人を護って欲しいんだって」
二人を預ける程王子はその人に信頼されている。
ヤクザに狙われている二人を。