addiction to you~想いが繋げる恋心~
確かに言い難い気持ちも判る。
押し掛けてお世話になるなど言えるはずがない。
「…真白。この人達誰?」
「今朝言われただろ。しばらくお世話になる桜家の人」
警戒心が強く兄の後ろから出てこようとしない。
そんな少女の王子はしゃがみ込み顔を覗く。
「僕は桜 王子。君の名前を教えてくれる?」
「…真冬」
「真白に真冬。雪が良く似合う名前だね」
王子は姫と同じく天然。
目付きは悪いがのほほんとしている。
「自分は桜 姫です。宜しく真冬ちゃん」
満天の笑顔。
警戒心などなくなってしまう。
この兄妹は何か特別な物を秘めていて人の心を換えれたりする。