addiction to you~想いが繋げる恋心~
マフィアに何をして平和を得た。
拳銃を平気で所持する奴等なのに。
死ぬ確率だってある。
「あの人…何者なんだ…」
「あたし達のお義母さん」
真冬は真白の服の裾を掴みながらそう言った。
最初の頃は警戒していたがあの人は絶対に見捨てたりしない。
目の前からいなくならない。
それが二人を安心させた。
「…そうだね。あの人は俺達のお義母さんだ」
静かに微笑みを見せると真冬も笑った。
その光景を王子はそっと見守っていた。
(やっぱりあの人は凄いな…マフィアのアジトに乗り込むだけの事はある)
空を見上げると澄み切った青が広がっている。
雲ひとつ無い大空が。