addiction to you~想いが繋げる恋心~
四葉寮。
広場には姫達が集まっていた。
話題は真白の事。
「本城真白って姫の昔からの知り合いだったんだ」
甘い物を口に運びながら彗は言う。
姫は少し浮かない顔をしていた。
「桜、如何かしたか?」
「ハクくん…無理してると思うんです」
先程の学園長と同じで真白の心配。
本人は平気そうでも本当は如何だろう。
「約束したのに…それに、髪の事はもう良いって言ったんですけどね」
その言い方は切なく哀しそう。
届いてない想い。
伝わったようで伝わっていない。
「髪?」
「元々、自分の髪は腰ぐらいの長さまであって。でも、ある出来事のせいで短くなったんです」