addiction to you~想いが繋げる恋心~
パーカーを被っていて顔はよく見えない。
しかし、黒スーツの男達は落ちて来た人を見て驚いた表情をした。
「ナフィード様…」
「ボスが殺されて次期ボスのナフィード様までいなくなって…ファミリーの生き残り達は混乱しています!」
この小さい少年が男達のファミリーの次期ボス。
だが、少年の男達に対する雰囲気は仲間ではない。
「その名で俺を呼ぶんじゃねー。殺すぞ」
姫が放った以上の威圧感。
どちらかと言えば殺意に近いかも知れない。
今にも殺してしまいそうな重いもの。
「如何してしまったんですか!貴方は我等のファミリーのボスとなるお方で…」
「ナフィード様!お気を確かに」
勢い良く懐から何かを取り出した。
それは拳銃。
男達に向けて睨みつける。
「呼ぶなと言ったよな。俺は元々ボスになる気なんざねーんだよ!壊滅してくれて清々してんだからな」
その表情は冷え切っていた。
人を見下すかのような冷たい表情。
相手が臆した隙に跳びあがり蹴りを喰らわせた。
頭を狙って蹴った為すぐに気絶した。