addiction to you~想いが繋げる恋心~
でも、次の瞬間気が抜けたように姫が倒れた。
倒れた姫を支えて何かと思い顔を見ると眠っている。
「…俺が姫を追い詰めてたのかもな」
小さく呟くと、突然部屋をノックする音がした。
返事をする前にドアが開けられたそこにいたのは。
「君は青葉の…」
「新川 緑っス」
支えられている姫を見て少し眉がピクッと動いた。
何故こんな状況になっているのかが解らない。
「何の用だい?此処はPrincess Decoyさんの楽屋だよ」
「桜を迎えに来ました」
その言葉に目を見開いた。
Princess Decoyが姫と知る者。
「学園長が桜に用事があるみたいなんで」
「かあさんか」
「かあさん?」
「青葉学園の学園長は俺の母親だ」
驚きはするが青葉に現れた理由と一致する。
それにあの学園長だからそこまで驚きはしない。