addiction to you~想いが繋げる恋心~


でも、次の瞬間気が抜けたように姫が倒れた。


倒れた姫を支えて何かと思い顔を見ると眠っている。


「…俺が姫を追い詰めてたのかもな」


小さく呟くと、突然部屋をノックする音がした。


返事をする前にドアが開けられたそこにいたのは。


「君は青葉の…」

「新川 緑っス」


支えられている姫を見て少し眉がピクッと動いた。


何故こんな状況になっているのかが解らない。


「何の用だい?此処はPrincess Decoyさんの楽屋だよ」

「桜を迎えに来ました」


その言葉に目を見開いた。


Princess Decoyが姫と知る者。


「学園長が桜に用事があるみたいなんで」

「かあさんか」

「かあさん?」

「青葉学園の学園長は俺の母親だ」


驚きはするが青葉に現れた理由と一致する。


それにあの学園長だからそこまで驚きはしない。






< 244 / 274 >

この作品をシェア

pagetop