addiction to you~想いが繋げる恋心~
凪斗が姫の目の前に立った。
首を傾げる姫と笑顔で姫を見る凪斗。
「僕はひーちゃんを生徒会長に推薦するよ」
突然の出来事で姫は目を丸くした。
でも、凪斗は何事もないかのように笑顔でいる。
絶対的な権力を持つ役職。
それに姫を推薦。
「凪斗先輩…それ、本気スか?」
頬には一筋の汗が見える。
「僕はいつでも本気だよぉ。知ってるでしょ」
一瞬凪斗の目付きが変わった。
いつもの幼い感じではなく恐ろしい目付き。
「じゃあ、俺は緑を副会長に推薦する!」
煌紅は緑の肩に首を回して笑顔で言う。
また溜め息をもらす霧々。
「俺は誰がなろうと如何でもいい」
本当に如何でもいいのでダルそうにしている。
誰がなっても、こっちはあと5ヶ月ぐらいで卒業。
それに生徒会は表に姿を出さない。