addiction to you~想いが繋げる恋心~
人生に飽きた彼はそれでも生きた。
そして、それから4年が経ち彼は14歳になった。
それでも彼は生きている理由が判らない。
ファミリーを継ぐのは絶対に嫌だ。
けれどその運命は壊せない。
嫌でも嫌でも仕方が無い運命。
「そこの君」
「んっ…俺か?」
「えぇ」
この辺りの人でナフィードに話しかける者はまずいない。
マフィアの後継ぎとは関わりたくないだろう。
だからこの辺りの者ではないとすぐ分かった。
「あんた誰?」
「名乗るほどの者ではありませんよ。只少し…ある子達の為に一つのファミリーを潰しに来ただけです」
サラッと口にしたがとんでもない事を言った。
あまりにありえない事で驚きを隠せない。