addiction to you~想いが繋げる恋心~
ナフィードは自分の運命を壊してくれた女に着いて行く事にした。
この人に着いて行けば自分の生きてる理由が見つかるかもしれない、そう思ったからだ。
「ねぇ、何であんたはさ其処まで無茶するの?」
「大切な物を護る為なら無茶ぐらいします」
その言葉に嘘はなかった。
何故か心が弾んだ。
不思議な感覚に戸惑うが何とかなる気がする。
「んー…君はずっとその名前でいますか?過去をキッパリ捨てるなら名前を変えるのも…」
「あんたが決めてよ。俺は別にそれでいいから」
「そうですか?それでは……凪斗ってのは如何ですかね?」
「凪斗…いいんじゃねーの?」
「これから、宜しくお願いしますね。それじゃあ、コレはプレゼントです」
女はそう言い凪斗の髪に真っ赤なリボンを結んだ。
「似合いますよ。凪斗」
そう言いながら笑う女の笑顔は今迄見た中で一番輝いて見えた。