十夜
「うん。待ってる」

あたしが可愛くそういうと、満足したように今日のお金をくれた。


12万円--。

藤原より高いのは、やっぱりあたしぐらいしかヤらせてくれないからだろうか…。
自分の趣味を抑えれば誰でもヤらせてくれるのに。
理想が高すぎるのってよくないよね。
でも、そういう人がいるおかげでこうして生活ができるんだけどね。


「じゃぁ」
と、それだけ言うと宮本は満足そうに部屋を出て行った。
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