十夜

「ごめんね…。時間よりまだ早いみたい。でも、由貴ちゃんに早く会いたくって…。」


「あ…そっか。いいよ。今開けるね」

あたしはインターホンの電源を荒々しく切ると玄関に向かった。


あぁ…疲れるな。
ヤルき失せるわぁぁ。

ダルい気持ちを奮い立たせて鍵を開ける。
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