十夜
この空間を仕切る権利が与えられるのは、あたしじゃなくて男。
こういう場では男を殿様気分にさせてあげなくてはいけない…((たぶんだけど。

竹下は遠慮することも無く唇を重ねる。

あたしもテンションを上げるためにそれに答える。

そんなあたし達を見ている彼。

「…。」

「……。」

「………。」

3人の微妙な空気が沈黙を作り出す。
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