温かい光 2


「沙織が生まれてから…照れ臭くなって言えなかったけれど…」




博は智子の目を見た。
今も20年前も、変わらない瞳。




「智子、愛してるよ」




智子は何度も何度も頷いた。
何か喋りたくても、涙のせいで言葉が出ない。




それでも、想いは伝わっていた。




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