メガネ×愛【短】



「おじゃましま~す」



そそくさとカエデちゃんのいる部屋に向かう。



「こんにちゎ・・・」



ゆっくりとドアを開ける。


ソファーに座ってるカエデちゃんが私の目に飛び込んだ。



「何」


「えッ・・・・用がないと来ちゃダメなの?」


「そーだろ。人ン家の前で抱き合ってるくせに。彼氏いるくせに」


「なん・・・見てたのッ・・・・?」


「あぁ、見てたよ。藍音のことは全部」



全部・・・・。


それができるのはカエデちゃんだけ。


藍音の全てを知っているのは・・・・


カエデちゃんだけ。



「私ね・・・・先輩と別れた」


「・・・だから?」


「私、分かったのッ・・・・一番大切なのは・・・カエデちゃ」


「お前、酷いな」


「へッ・・・・」



酷い・・・?


私がカエデちゃんを好きなことを酷いって言うの?


何で・・・・???





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