-月の果てreplay story-


「……姉さん…っ!!」


スアレスは、感情を露わにして鋭い剣幕でメイドを睨み付けた。




「あら…、どうして怒るの?」


メイドは、クスリと笑った。





「───…何故、殺されるのかも分からないまま死んでいくのは…可哀想じゃない」


メイドは、すっと短剣を少女に向けた。



「──これは、」



スアレスは、

肩が痛むのも気にしないで少女を護ろうと背中を固めた。





「敵討ち───……」


メイドの瞳は、月明かりで妖しく輝いた。
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