-月の果てreplay story-
スワローズは、
角度を変えようとして止めた。
そして、スッと離れると
片膝をつき、頭を垂れた。
「申し訳ありません、」
哀しそうにスワローズは、はっきりとした声で言った。
ソフィは、無言でポロポロと泣いていた。
「私としたこ──…」
とスワローズが言いかけた時、
ソフィは、スワローズをしがみつくように抱き締めた。
そして、そのまますすり泣き始めた。
「姫さ───…」
「こわい……」
ソフィは、
ガタガタと震えて声を奮わせた。
その声にスワローズは、
瞳を見開いた。