-月の果てreplay story-


スワローズは、

角度を変えようとして止めた。



そして、スッと離れると


片膝をつき、頭を垂れた。



「申し訳ありません、」


哀しそうにスワローズは、はっきりとした声で言った。



ソフィは、無言でポロポロと泣いていた。



「私としたこ──…」


とスワローズが言いかけた時、



ソフィは、スワローズをしがみつくように抱き締めた。


そして、そのまますすり泣き始めた。



「姫さ───…」


「こわい……」


ソフィは、

ガタガタと震えて声を奮わせた。



その声にスワローズは、

瞳を見開いた。
< 183 / 496 >

この作品をシェア

pagetop