-月の果てreplay story-


「"スワローズ"は、"スワローズ"なんだから……」


それは、それは弱々しい声だった。




「約束、したじゃない」


スワローズの耳元でその残酷な言葉は、

響く。



「忠誠を誓ったじゃない」




その言葉に、スワローズは

暗く影を落とした。



「お城に居られなくなるような……、私から離れていくような事をしないでちょうだい...」


ソフィの切なる願いは、

沈んでいく夕日に託された。
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