-月の果てreplay story-


「……少し、頭を冷やしてきます」


スワローズは、そう言って

キィッと淋しそうに鳴るドアを開いた。



────…ごめんなさい、


スワローズ……



ソフィは、そのピンと伸びた背筋を

そのドアが閉まるまで



きっと、これで



瞳に焼き付けていた。




────…そのとき、



「お迎えに、参りました」

ソフィの背後に何者かが立っていた。



最後だから───…
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