-月の果てreplay story-


「あなたまでいなくなるのかしら?」


ソフィは、

ありえないと驚いて瞳を見開いた。



そんなソフィを見て

運転手は、クスリと笑うと


「……ひとりぼっちがこわいのなら、私が慰めて差し上げましょうか?」


と跪いて

ソフィの右手に一つキスをした。



「……怖いわけないじゃない」

ソフィは、ムッとして言った。



それから、


「馬鹿にしないでくれないかしら」

と不機嫌に言った。



運転手は、唖然としてから


「本当、あの方の言うとおり面白いくらいに伝わりませんね」

と言った。
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