-月の果てreplay story-


──…その日の朝は王宮には、不似合いの酒臭さで目が覚めた。



……相変わらず、なんとも..


スワローズは、その日ソフィの部屋の前の廊下で眠っていた。

実は、ソフィを泣かせてしまった後にスワローズは外に出て行ってボーっとしていたのだが、やはりソフィが気になり部屋の前まで行ったものの

気まずさからドアを開けずにいたのだ。


そうしているうちに、

朝が来てしまったということだった。



「…………」


スワローズは、ドアの前で固まった。



───…もう、いいだろう。


姫様を起こさなければならないし..



昨日の事は、割り切って..


──…いや、あの姫様のことだ。

後々、引っ張ってきそうだな..



などとスワローズは、うんうんと唸りながらドアの前に固まっていた。
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