-月の果てreplay story-
「なにしてはるんですか?」
その訛りの入った不思議そうな声に
スワローズは、体を硬直させた。
「あ、もしかして。ソフィ様とケンカでもしたんですか?」
声の主、イノはなるほどと一人で納得したように頷き
「まぁ、一晩経ったんやし大丈夫ですって」
と躊躇なく
ソフィの部屋のドアノブを握った。
「まっ───…」
スワローズの焦る声さえ無視して
「ソフィ様ー?入りますよー」
ガチャッ──…
そのドアは、開かれた。