-月の果てreplay story-
「ダネス様、お言葉ですが。貴族の女性の着衣はとても女性1人では出来ないようなものでして……………からして………ですから…………」
とフランクは、ペラペラと呪文を
唱えるように説教じみたことを始めた。
────…長い、長いわ。
ソフィは、そのあまりの長さに
冷や汗を書き始めていた。
「……なるほど、よく分かったよ。有難う、フランク」
ダネスは、
それを涼しい笑顔で回避した。
「お分かり頂けたならいいです」
とフランクもそれを
朗らかな笑みで受け止めた。
「……おっと、いけない。姫君、急いでくれ。民達が待っている」
ダネスは、そう言って笑みを浮かべた。