-月の果てreplay story-
──…何の飾りも
余計な言い訳もいらないわ。
この目の前の国民が、
そんなものを必要としているとは
到底、思えないから──…
「ごめんなさい……っ」
ソフィは、深い悔やみを胸に
もう一度声に出して謝罪した。
───…ごめんなさい、
もっと早くに気付けていたなら─…
国の内情を理解していたなら──…
国民がここまで苦しめられる事は
なかったはずなのに──…
私は、なんて無知だったのかしら──…
「───…そんなんで、ほんまに許されると思ってんの?」
その独特のイントネーションにソフィは瞳を見開いた。