-月の果てreplay story-


ミルーラは、唖然としてから

ふふっと笑って



「嬉しい、見に行く。──…絶対」

と優しく微笑みながら言った。



───…トクン、


その笑顔にトラキアは

胸が高まっていくのを感じた。



────…嬉しい、嬉しい、嬉しい


トラキアの中でリピートされていく

ミルーラの嬉しそうな笑顔。



「今から植えてくる!」

と意気揚々と動き出したトラキアのテンションは、ガンガン急上昇していった。


ミルーラは、ふふっと笑いながら

「またね」と囁くようにして言った。



小さくなっていくミルーラを横目に

トラキアは、顔を真っ赤にしたまま


「おう」

とだけ背中越しに言った。
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