-月の果てreplay story-


「これじゃあ、何のために私がアナタの傍からいなくなったのか、分からないじゃない!アナタを怪我させるために..人質に捕られたりさせるために、私がいなくなったと思っているの!?冗談じゃないわ!」


ソフィは、わなわなと震えながら

スワローズをまくし立てる。



囚人達は、なんだなんだと牢屋から

懸命に首を伸ばして灯りの方を見る。



「………すみません」


スワローズは、

ふいと瞳を反らせて言った。



「……馬鹿…っ!馬鹿!馬鹿!」


ソフィは、

スワローズに更に罵倒を浴びせた。



スワローズは、黙りこくって

ソフィから視線を反らせたまま


自分につけられた足枷を見つめていた。
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