-月の果てreplay story-


「……スワローズ..」


と呟いてソフィは、瞳を歪ませ

その手に自分の手を重ねた。




「誠に申し訳ありませんでした」


とスワローズは、その手を

ソフィの頬へと滑らかに移動させる。



それでも、ソフィの涙は止まらない。



ソフィの片手に持つ蝋燭は、

2人の姿を恍惚に映し出した。



「私を残していかないで……」


ソフィの大粒の涙が流れるとき、



「───…はい、」


スワローズは、

瞳を歪ませてそれに応えた。
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