-月の果てreplay story-


「……スワローズ..」


その言葉にソフィは、

ほっとしたように微笑んだ。



そのとき、


「姫様ー、ソフィ様ー、もういいー?」

とスワローズの牢屋の奥から声がした。



スワローズは、その声に

げんなりとした。


ソフィは、何事かと奥を灯りで照らす


その姿は──…



「ジ、ジェオルド王子!?」


ソフィのあんぐり顔を見つめながら

ジェオルドは平然とした笑顔で

ヒラヒラと手を振ってみせた。



───…王族の方が、

ジェオルド王子ともあろうお方が..



「どうして此処にいるのかしら……?」


ソフィは、唖然と

笑顔のままのジェオルドを見つめていた。
< 313 / 496 >

この作品をシェア

pagetop