-月の果てreplay story-


「どうしてって、妻とちょっと..ね」

とジェオルドは、

禍々しいオーラを醸し出した。


そんなジェオルドを無視して


「私と同じく"麻酔銃"というものに撃たれたようです」

と、すかさずスワローズが応える。



「ま、"麻酔銃"?何かしら、それ」

ソフィは、眉間に皺を寄せ訊ねた。



「はい、ここの窓の外から聞こえたことやジェオルド王子から聞いたことをまとめて得た情報なので確かではないかもしれませんが、"麻酔銃"とは、敵を眠らせるもののようで、なんでも槍よりも素早い鉛玉だそうです」

スワローズは、鉄格子を掛けられている窓を左手で示しながらハキハキと言った。



「じゃあ、アナタの体にはまだ鉛玉が埋まっているのかしら?」

ソフィは、驚いて訊ねる。
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