-月の果てreplay story-
スワローズは、眉をしかめる。
「……いえ、それが..私の体に異物は入っていませんでした」
「……じゃあ、鉛玉はどこに?」
「……わかりません」
「傷が塞がって、そのままになっているのかも…」
ソフィが心配そうに
スワローズを見つめると
「それはありません」
とスワローズは、はっきりと言い切った。
「どうしてなのかしら?」
ソフィは、訝しげに訊ねる。
「鉛玉に当たってから、傷口が塞がらないうちに目覚めたのでロープを千切って傷口を抉りましたが特に何もはっけ──…」
「えぐっ、抉ったの!?」
ソフィは、青ざめて訊ねる。