-月の果てreplay story-


「─…あなたは、なにか勘違いをしていらっしゃいますね」


フランクの鋭く濁った瞳が、

月明かりで妖艶に淀む。



───…ごくり、



その瞳にソフィは、息を呑んだ。



「あなたは、我らの味方。──…しかし」


フランクは、ギラリと笑い



「ダネス様に背くようなら、容赦致しませんので──…どうか、悪しからず」

とソフィに一礼をした。



───…つまり、


フランク自身は

私を信用していないという事ね。



ソフィは、冷や汗を垂らしつつ

フランクの行動を見ていた。
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